衣食住で幸せを運ぶ 日本ISJ研究所
樅の木の家 関東の会長、三ヶ宮建築の小山棟梁は、マルサ工業の前社長、故佐藤雄二様の樅の木のご自宅を、プレカット加工ではなく、すべて手きざみによる、日本古来からの伝統工法で建てていただいた大工さんです。この写真の住まいも手きざみで加工し、レッカーも使わずに上棟されたとのことです。
写真を見ていただければお分かりになると思いますが、床、壁、天井、建具はすべて樅、もみ、モミ…。まぁ棟梁に言わせれば当たり前のことだと思いますが、ビックリしたことがあります。約20名ほどで研修をしたのですが、玄関を開けるや否や「涼しい!」と皆さん一言。
でも、クーラーはどこを見てもありません。
外気温が35℃あるのになぜ?と、会員の紹介者は「うそ?でしょ…」と一言
私は樅の木をたくさん使用すれば、この夏エアコン無しでも生活できる環境が生まれることを知っています。冬は逆で、寒くない空間が出来ることを。今後日本は、いえ世界は温暖化が進みます。そんなときにCO2も削減し、エアコンも要らない住宅が出来たら、それこそ本当の意味でのエコハウスではないでしょうか?
人の評価はいろいろあるかと思いますが、風の流れを考え、建具、間仕切りの壁の工夫、すべてに気を遣ってあることがうれしい限りです。樅の木がすべて良いとは言いません。でも外気温35℃なのにエアコンもなく、ただ扇風機1台だけで、20人が3時間も居られる家をあなたは知っていますか?
2010.8 樅の木の家 関東会
住宅を建てることが出来る人は幸せです。
でも、家は箱ではなく、見世物でもないのです。
デザインも大切ですが、全ては目に見えない空気環境のことも考えずに住宅を提供した側にも、それを選んだ方々にも責任はどちらもあると思いますが、目に見えないものがどれほど人間の体を蝕んできたのか、今その現実は「シックハウス」という言葉だけで終わっているように思えてなりません。
「空気と水」
この問題は住宅のみならず、やっと世界的な問題となって、考え実行され始めていますが、せめて自分たちの生活空間の空気だけでも見つめてみると、いろいろ考えさせられ、簡単に住宅を選ぶことは出来なくなると思います。
でもそれでいいんです。
しっかりと調べて、納得いくまで勉強してください。
「自分の家」です。出来るなら100%を超えた喜びが得られた方がいいですよね。資金不足ならお金を貯めてからでも遅くはありません。自分が建てるときが吉日なんです。しっかりと見極め、自分たちの「ついの住みか」となる家を探し出せることができたら、まして建てることができたら自分を褒めてやってください。
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